シティプロモーション事業市民報告会レポート トークセッション(中村 正人 うるま市長 × 平田大一 × 現代版組踊 肝高の阿麻和利メンバー × 龍神伝説)

感動シティプロモーション事業市民報告会レポート トークセッション(中村 正人 うるま市長 × 平田大一 × 現代版組踊 肝高の阿麻和利メンバー × 龍神伝説)

お知らせ

2024年1月21日(日)うるま市民芸術劇場 響ホールにて、うるま市はシティプロモーション市民報告会を開催しました。

当日は、中村 正人 うるま市長 × 平田 大一 × 現代版組踊 肝高の阿麻和利メンバー × 龍神伝説でトークセッションを開催。

東京公演への出演が決まった時の心境や、舞台裏、本番時の裏話、感動産業特区うるま市をどうしていきたいか、3つの テーマでそれぞれの想いを語りました。

~ テーマ①「東京公演が決まった時の気持ち」~

平田)

現代版組踊「肝高の阿麻和利」東京公演が決まったことをキッズリーダーズである皆さんは先に伝えられ、その後、2022年3月に高校3年生は卒業していってしまう、加えて残るメンバーには2022年10月のうるま祭りの時に初めて明かされているということでした。自分たちだけがこの秘密をずっと黙っているっていうのは大変でしたか?

肝高の阿麻和利:阿麻和利役 福永)

自分は大丈夫でしたよ。みんなに言いたいという気持ちもなく。阿麻和利役としてデビューもしていなかったので。東京に行くっていう実感が湧かなかったんです。でも東京公演の稽古が始まって、この東京公演に行く意味を知るにつれて、緊張とか不安が大きくなっていきましたね。

平田)

なるほど、隣の百十踏揚役の田原さんもみんなをまとめられるかなと発言していますが、高校3年生になってプレッシャーみたいなものがありましたか?

肝高の阿麻和利:百十踏揚役 田原)

はい。最初聞いた時は私も嬉しいっていう気持ちが大きかったんですけど、メンバーの中心として引っ張っていけるのか、県外の方に「肝高の阿麻和利」の良さを伝えられるのか不安もありました。

平田)

なるほど。実際にその場ですぐに喜びたいけど、行けない高校3年生もいるからこの場ではワアとはなれない、そうですか~みたいなね。

オーディションに関しては、山城さんがーディションに思い出があるというお話でしたが。

肝高の阿麻和利:女性アンサンブル 山城)

はい、そうですね、女性アンサンブルは部門の中で1番人数が多い部門になるので、東京に行けるメンバーと行けないメンバーが出てきてしまうんです。オーディション中も泣いてしまった子がいて、仲間とか後輩メンバーみんなの気持ちがいつもより見えました。また、今後この東京公演が行われてうるま市がどう変わっていきますか?とか結構鋭い質問があって、メンバーにとっても、自分がどういう気持ちで「肝高の阿麻和利」の舞台に立って、東京公演をどういう気持ちで挑みたいかっていう自分の軸みたいなものが、1人1人持てたのかなと思って、みんなの気が引き締まるいい機会だったと思っています。

平田)

シティプロモーション実行委員会の大人達がこども達へエールを送るために開催した7月下旬の壮行会。多くの方々に見守られながらのこの経験も非常に大きなきっかけだったと聞いていますが。

肝高の阿麻和利:役者ハッタラー役 佐次田)

自分はこの壮行会が7月にあって、8月にすぐ本番だったんですが、壮行会でこのプロジェクトにどんな方々関わってるのかなとか知ることもできたし、私たちも熱い思いでこの舞台をやっているけど、その周りの協力してくださっている大人の方々も、本当に熱い思いで私たちに協力してくださっているっていうことが確認できました。すごい震い立たされて、不安から、絶対大成功に導いてやるぞっていう思いに導かれたと思います。

~ テーマ②「舞台裏」と「本番」の裏話 ~

肝高の阿麻和利:阿麻和利役 福永)

自分は人生初、本番前から喉を枯らせてしまって、いつも以上に不安が大きくて、何回も諦めそうになった、本当に声が出なかったんです。だから舞台裏で掛けられる1人1人の言葉が心に刺さりすぎて、感謝を感じました。

平田)

あまわりは声を出すので、結構枯れるんですよね。1日目の公演が終わった時点で声が枯れているわけです。実はこの時、私は演出のTAOFactory藏當さんを呼んで、これ福永君大変じゃないかということで、経験者のOB に肝高神のシーンだけでもやってもらったらどうか、という対応策を言ってあったんです。すぐに協議してもらって僕は本番を聞いたとき、声がすごい立派だったのであれ変えたのって聞いたら、いや福永君がやっていますって。最後まで福永君でいきますってこう言うわけです。この信頼関係っていうのは、やっぱりすごいなと感じましたし、ピンチを、気持ちとチームワークで乗り切ったっていう点で、その分だけ感動が逆に押し寄せるということがあったと思います。

肝高の阿麻和利:阿麻和利役 福永)

そうですね、本当にほっとしました。とっても嬉しかったです。頑張って良かったなと思って。

平田)

ありがとうございます。そしてちょっと角度を変えまして、実は東京公演には龍神伝説さんにも出てもらってるんですよね。これは総長の上江洲さんにお話しを伺いたいと思います。

龍神伝説:上江洲)

本来は最初のオープニングアトラクションだけを務めさせてもらう予定だったところ、本編2部のアトラクション、ダイナミック琉球にも出演させていただきました。

舞台からエイサーでジャンプして降りる演出に挑戦したんですが、文京シビックホールの舞台が高くとても恐かったです。何とかやり切りました。

平田)

すごい、あの1回目2回目の公演が終わって、それで2回目、いわゆるこの2部のオープニングとしてダイナミック琉球のショートバージョンで始まるわけですけども、2部にもっとインパクトをつけたいねということになりまして、2日目はさらにメンバーが増え、ついに4 回目の公演では大勢出るという。盛り上がりある演出となりましたね。

龍神伝説:上江洲)

そうですね、もう全メンバーであの出させていただいて、はいもう楽しかったです。

平田)

これは「肝高の阿麻和利」メンバーにとっても良かったですよね。共演できて本当にうるま市のスーパーアトラクションとして、本当に良いものが見せられたと思っています。

~ テーマ③ 東京公演が終わった後-未来志向型のネクストうるま ~

平田)

ではここから、「未来志向型のネクストうるま」というテーマで一言ずついただけますか?

肝高の阿麻和利:きむかたバンド 具志堅)

自分は「肝高の阿麻和利」の舞台を観て「肝高の阿麻和利」に入り、東京公演をやるとなった時に「今までの先輩たちの演奏クオリティに追いつけるか」不安も大きかったけど、最後にスタンディングオベーションや、会場から出てきたお客さんに「すごいカッコよかったよ」と声をかけていただいて、とても嬉かったです。将来的に「肝高の阿麻和利」が海外公演も実現して、先輩方や自分たちが頑張ったから、後輩たちがこの活動を、もっともっと楽しくやっていける道が作れたらいいなと思います。

肝高の阿麻和利:男性アンサンブル 金城)

自分は今年で卒業します。卒業したらこういう風に「肝高の阿麻和利」のことを伝える機会がなく、後輩たちが喋るのを見る側になりますが、卒業しても裏で手伝ったり、支えていきたいと思っています。残りの期間、自分ができることを後輩に教えて、後輩がまたそれを次の後輩に教える。そういう良いサイクルで、上の先輩たちがこういう発表やダンスをしてくれたから、今年あの東京公演があったと思うので、本当に次の人たちにも頑張ってほしいですね。

平田)

ありがとうございます。素晴しい。

肝高の阿麻和利:女性アンサンブル 山城)

自分は、今後の「肝高の阿麻和利」の舞台に対して、進化し続けて欲しいと思っています。元々「肝高の阿麻和利」は子どもの居場所作り、教育という意味合いを持って生まれたものですが、今回うるま市とタッグを組んで、うるま市の代表として東京で公演をさせてもらうことができて、観光や感動産業という新しい分野に挑戦することができました。世代を超えて引き継がれてきたこの舞台を、今後は自分たちの舞台として、新しい挑戦をしながら進化し続けていって欲しいと考えています。

平田)

すごい、ありがとうございます。

では、ハッタラー。

肝高の阿麻和利:役者ハッタラー役 佐次田)

はい、ハッタラーです。

私は6年間の「肝高の阿麻和利」の活動を通して、観光や、地域の人と関わって地域活性化をする事に興味を持ち、高校卒業した後の進路は、観光に携わっていきたいと考えています。この前大学の面接で、「うるま市のPRをしてください」って言われたのですが、このうるま市シティプロモーション事業に関われたこともあり、自信を持ってうるま市のPRもできました。これまでの自分の財産が、社会に出ても役立つ場面が必ず訪れるんだって実感して、ワクワクしています。これから「肝高の阿麻和利」はもっと進化していくと思うし、うるま市もどんどん活性化していくと思うので、私たちのこの熱い思いを次世代に引き継いでいけたらなと思っています。

肝高の阿麻和利:百十踏揚役 田原)

東京公演でスタンディングオベーションで感動をお客様からもらえたり、自分たちも観ている人に感動を与えたり、「肝高の阿麻和利」の活動をサポートしてくれる人達と貴重な経験ができて良かったです。これからの「肝高の阿麻和利」は、先輩方から受け継いできた肝高き心を大切にして頑張っていきたいし、県内だけじゃなくて県外そして海外いろんな方々にこの舞台の良さを伝えていけたらいいなと思います。

肝高の阿麻和利:阿麻和利役 福永)

私は東京公演通して、気がついたことが2つありました。1つは「一生懸命はかっこいい」ということです。喉を枯らして、自分の阿麻和利役じゃ感動を与えられないかもって諦めそうになった時がありましたが、この言葉を信じて、4回目スタンディングオベーションをいただくことができました。「一生懸命はカッコいい」を体現できて、この言葉は本当だということに気がつきました。

もう1つは、自分は「いろんな人に支えられてここまで来れている」、ということに気付けました。今後は自分のレベル上げて、もっと多くの人に感動を伝えていくっていうのもあるのですが、お世話になっている「肝高の阿麻和利」という舞台にも、何か恩返しができるような1年間にしていきたいと思っています。

平田)

では、具志堅さんよろしいですか?

龍神伝説:具志堅)

私たち龍神伝説としましては、文化芸能の継承発展を担っていく団体として、この芸能を通して人を育んでいくことに力を注ぎたいと考えています。特に学生、子どもたちにとっては、普段普通の部活とはまた違う、県外や海外の公演も積極的に取り組んでいくことで、人材の育成の機会にしたいという風に考えています。

龍神伝説:上江洲)

今は、文化芸能を担う次世代の人たちが少なくなってきているのを感じていますが、龍神伝説では、その次世代の子どもたちがたくさん在籍しています。文化芸能を通して子どもたちの心を育みながら、そしてまたこれから何十年何百年という風に続いていけるような、古きよき伝統と、また新しく息吹く創造を組み合わせて、新しい新時代を目指したいと思っています。

平田)

ありがとうございます。素晴らしい。では最後は中村市長に統括的にコメントをお願いしていいですか。

中村市長)

子どもたちのコメント、さらに具志堅さんと上江洲さんの話聞いていてびっくりしています。

それぞれに色々な大きな場面があって、全てにおいて皆が、チームが1つになって伝えたい想いがあの舞台で出て、最後に互いに1つになった。

今改めて振り返ってみて、活躍をしてくれた皆さんのコメントを聞いて、シティプロモーション事業をやって良かったと感じています。本当にありがとうございます。

平田)

ありがとうございます。

みんながそれぞれ自分ごとの取り組みとして、市民と行政も協働で実現できた大成功の舞台、取り組みだったのではないかと、私も改めて感じました。

改めて本トークセッションに参加した「肝高の阿麻和利」メンバー、龍神伝説の皆さまありがとうございました。